豆知識 - 実は、あなたの周りにもいるA5052

2024.10.31

実は、あなたの周りにもいるA5052

~街で、家で、職場で見つける高性能アルミ合金~

 

通勤電車のドア、オフィスビルの手すり、キッチンの調理器具...。


実は、私たちの身の回りには、知らないうちにA5052が使われています。


なぜ、この素材がここまで私たちの生活に浸透しているのでしょうか?

 

日常生活での活躍例

 

【駅でよく目にする場所】

  • ホームの階段手すり
  • エスカレーターの側面パネル
  • 駅舎の外装パネル

    一例:東京都内のある駅での導入効果
    従来の鉄製手すり:年2回の塗装補修が必要
    A5052製手すり:5年間メンテナンスフリーを実現

【食品工場での採用事例】

老舗豆腐メーカーA社での活用例

  • 豆腐製造ラインの作業台
  • 水切り用の型枠
  • 調理器具類
  • 導入効果:
    衛生管理の手間:1日2回→1日1回に削減
    清掃時間:従来比40%減
    製品の品質安定性向上

 

【身近な製品での使用例】

  • アウトドア用クッカー(軽量で熱伝導が良い)
  • スポーツ自転車のフレーム部品
  • 家庭用はしご(軽くて持ち運びやすい)
  • キャンプ用品(サビに強く、長持ち)

 

特徴を活かした実用例

 

【軽量性の活用】

アルミ製はしご(3m)の例:
従来の鉄製:12kg
A5052製:4.2kg
⇒女性やご高齢の方でも楽々持ち運び可能

【耐食性の実力】


某メーカーが行った実験、1年間の屋外暴露テスト(東京都内)
普通鋼材:表面に著しい錆が発生
⇒A5052:外観変化がほとんどなし


実際の使用例:海辺の水産加工場
従来のステンレス製作業台:2年で表面に錆が発生
⇒A5052製作業台:5年経過後も問題なく使用中

【加工性の良さ】


地元の町工場K社での活用事例:

  • 複雑な形状の部品製作が可能
  • 溶接後の歪みが少ない
  • 切断・曲げ加工が容易

    製作時間の比較:
    従来材料:8時間/個
    A5052:5時間/個
    → 納期短縮、コスト削減を実現

実践的な選び方とポイント

【板厚選定の目安】


用途別の推奨板厚:
- 装飾パネル:1.0mm~4.0mm
- 手すり:2.0mm~6.0mm
- 作業台:4.0mm~15.0mm

コストと強度のバランス:
薄すぎると強度不足、厚すぎるとコスト高
→ 用途に応じた最適な板厚選定が重要

【表面処理の選択】


目的別おすすめ処理:

  • 装飾用:アルマイト処理
  • 耐食性重視:化成処理
  • コスト重視:無処理でもある程度なら十分な耐食性

 

導入時の現実的なポイント

 

【コスト面での実際】
材料費の比較(1m²あたり):
普通鋼材:2,500円程度
ステンレス:8,000円程度
A5052:4,500円程度

ライフサイクルコスト(10年使用時):
維持費を含めると、実質的にA5052が最安

【メンテナンスの実態】
一般的な使用環境での推奨:
定期点検:年1回
清掃:水洗い程度で十分
特別な維持管理は不要

 

まとめ:everyday アルミニウム

A5052は、私たちの生活の様々な場面で、静かにその実力を発揮しています。


特別な素材ではなく、むしろ「当たり前」に使える信頼性の高い材料として、


これからも私たちの暮らしを支え続けていくことでしょう。

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※記載の数値や効果は、使用環境や条件により異なる場合があります。

 

YouTube

アルミ合金A5052を10枚重ねてフライス加工!

https://youtube.com/shorts/nr1Msqp9n0g?si=OgCUtCbTR5sUGfgA

 

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